schwarzweiβ ~霧の向こうに繋がる世界~
光が
欲しくて
暗闇に
手を
伸ばす
目醒めを
待っていたのは
見知らぬ
世界
ーーそして
胸に
揺らめく
誰かの
笑顔を
抱いたままに
彷徨いながらも
進む
男は
行く
手を
遮る
霧を
薙ぎ
払う
絆憶い
出す......
家路の
幻像を
描き
空を
越える
物語
黒い
宵...
白い
息...
彼は
詩う
無垢な
蕾の
愛娘へと......
想いを
込めても
言葉は
時に
無力で
行動した
者だけが
真実を
掴む
ーーかくて
胸に
煌めく
少女の
決意は
槢 を手繰り彼方へ漕ぎ出し
虚像を映し相手を惑わす霧を
振り払う強さ手に入れる......
迷いの幻夢を抜ける扉を探す物語
黒い虫...白い霧...彼女は挑む
無慈悲な森の悪意へと......
出会いの数だけ...繋がる冒険譚...
一陣の風に乗って...箱庭に届くだろう...
出会えるよ何時か...嗚呼...孤独じゃないから...
困難な途でも...今日が最低でも...笑うならきっと......
ーーやがて胸に旗めく冒険者達の願いは
翼を広げて世界を廻り
散らばる希望を集め全てを隔てる霧を
吹き払う光解き放つ......
白夜の幻想のような永遠を紡ぐ物語
黒い刃...白い灰...運命は還える
女神の瞳の虹彩へと......